ここからは具体的な構築作業に進んでいきます。
最初のステップとなるのが、ブログの記事作成や設定を行うためのローカルWordPressの構築です。
この記事では具体的なコマンドではなく、生成AIにどのような指示を出して作業を進めるかを紹介します。
実際の操作は生成AIから提示された手順に従い、結果を確認しながら一つずつ進めてください。
ローカルWordPressを構築するメリット
ローカルWordPressは、自分のパソコン上で動かすWordPressです。
インターネット上のレンタルサーバーを契約しなくてもWordPressを使えるため、サーバー費用をかけずに記事を書いたり、テーマやプラグインを設定したりできます。
また、WordPressの管理画面やデータベースをインターネット上に公開せずに運用できるため、外部からの不正ログインや脆弱性を狙った攻撃を受けるリスクがとても小さくなります。
ローカルWordPress構築の全体像
今回行う作業は、大きく分けると次の3段階です。
1. コンテナを作る
まず、WordPressを動かすためのコンテナ(仮想環境)をパソコン内に作ります。
コンテナを使うことで、WordPressに必要なソフトウェアや設定をパソコン本体の環境から分離できます。
問題が起きた場合にも環境を作り直しやすく、別のWordPressを追加するときもそれぞれ独立した環境として管理できます。
なお、MacならApple Containerのcontainer machine、WindowsならWSL 2+Docker Desktop をおすすめします。
ただし、利用しているOSやパソコンの環境によって適した方法が異なる場合があるため、実際の構築方法は生成AIに現在の環境を確認してもらったうえで決定します。
2. WordPressをインストールする
作成したコンテナ内に、Webサーバー、PHP、データベースなどWordPressの動作に必要な環境を用意し、WordPress本体をインストールします。
最終的には、自分のパソコンのブラウザからローカルWordPressと管理画面へアクセスできる状態を目指します。
3. WordPressの基本設定を行う
WordPressが動作したら、サイトタイトル、タイムゾーン、パーマリンクなど、ブログ運営に必要な基本設定を行います。
ここまで完了すれば、通常のWordPressと同じようにテーマやプラグインを導入し、記事を書き始められます。
生成AIにWordPress構築を依頼する
ここからの具体的な構築作業は、生成AIに案内してもらいます。
事前に紹介した「生成AIに伝える共通ルール」を設定したうえで、次のように伝えてください。
ローカル環境にWordPressを構築し、最終的には静的化してCloudflare Pagesへデプロイし、ブログとして運用したいです。
まずは、WordPressをコンテナ内に構築し、ブラウザからローカルWordPressへアクセスできる状態になるまでの作業を進めたいです。
Macの場合はApple Containerのcontainer machine、Windowsの場合はWSL 2+Docker Desktopを第一候補として検討してください。
ただし、現在のOSやパソコン環境を確認し、利用できない場合や、より適した標準的な方法がある場合はその方法を提案してください。
作業は、事前に伝えた共通ルールに従って、一つずつ案内してください。
あとは、生成AIから提示された操作を実行し、その結果をコピー&ペーストして返しながら進めます。
途中でエラーが発生した場合も、その内容をそのまま生成AIへ伝えてください。
問題を解決し、正常に完了したことを確認してから次の作業へ進みます。
重要なのは、最初からすべてのコマンドや仕組みを理解しようとすることではなく、一つずつ実行して結果を確認することです。
ローカルWordPress構築のチェックリスト
生成AIに作業を任せていても、必要な設定が抜けてしまう可能性はあります。
ローカルWordPressの構築が一通り終わったら、次の項目を確認しておきましょう。
- WordPress用のコンテナが作成されている
- コンテナを正常に起動できる
- WordPressに必要なWebサーバー、PHP、データベースが動作している
- WordPress本体がインストールされている
- WordPress用のデータベースが作成されている
- パソコンのブラウザからローカルWordPressを表示できる
- WordPressの管理画面へログインできる
- サイトタイトルとキャッチフレーズが設定されている
- タイムゾーンが設定されている
- パーマリンクが設定されている
- コメントなど、ブログ運営に必要な基本設定が完了している
- 不要な初期投稿や固定ページが削除されている
- テーマやプラグインをインストールできる
このチェックリストは、自分で一つずつ確認しても構いません。
生成AIにそのまま渡して、現在の環境を確認してもらう方法もあります。
ローカルWordPressの構築作業が一通り完了しました。
以下のチェックリストをもとに、作業漏れがないか確認したいです。
現在の環境を実際に確認しながら、一つずつチェックしてください。
[ここにチェックリストを貼り付ける]
不足している項目があれば、その場で必要な対応を案内してください。
すべての項目を確認できれば、ローカルWordPressの基本的な構築は完了です。
ローカルWordPressが構築できたら
ここまでの作業が完了すれば、ローカルWordPressを使ってブログを作り始められます。
まずは必要に応じて好みのテーマを導入し、サイトのデザインやメニューなどを整えてみましょう。
ちなみにInside GandMでは無料テーマの「Arkhe」を使用していますが、使いたいテーマがあれば別のものを選んでも構いません。
ある程度準備ができたら、実際に記事を1本書いてみることをおすすめします。
記事を作成し、プレビュー画面を開けば、これまでWeb上で見てきたような普通のブログサイトが、自分のパソコンの中で実際に動いていることを確認できます。
最初は少し不思議に感じるかもしれませんが、ここまでできればブログを書くための環境はもう完成しています。
この段階では、まだ静的化やCloudflare Pagesへの公開を急ぐ必要はありません。
記事を増やしたり、デザインを調整したりしながら、自分のブログを形にしてみましょう。
Localアプリを使う方法について
WordPressのローカル環境を構築する方法としては、「Local」という専用アプリを使う方法もあります。
GUI中心で簡単にWordPressを立ち上げられるため、通常のローカルWordPress環境を作るだけなら便利な選択肢です。
ただ、私の環境で試したところ、Local上のWordPressから静的ファイルを出力する処理が遅く(コンテナ方式で1分強に対し、Localでは9分以上)、設定を変更しても十分に改善できませんでした。(私の環境に特有の事象、という可能性もあります)
最終的にWordPressを静的化して運用することを前提としているため、Localアプリの使用は非推奨です。
まとめ
ローカルWordPressの構築では、コンテナの作成からWordPressのインストールまで、普段のパソコン操作ではあまり触れない作業も出てきます。
しかし、すべての手順やコマンドを自分で調べて覚える必要はありません。
生成AIに目的を伝え、操作する → 結果を返す → 確認してもらうという流れで進めれば、必要な作業を一つずつ進められます。
構築が完了したら、このローカルWordPressを使ってブログを作成し、次の段階で静的化とCloudflare Pagesへの公開環境を整えていきます。